沖縄の「紅型」って何?
って人のために
沖縄の伝統工芸の
染め物「琉球紅型」について
特徴や魅力などを徹底解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
「紅型」とは?読み方と魅力
ところで 紅型は、
『紅型』と書いて「びんがた」と読みます。
ちょくちょく、
「紅」は赤と勘違いされがちですが、
紅型の「紅」は、
色彩の総称で、
「型」は模様という意味です。
色鮮やかでパッと
惹きつけられる色彩。
周りが明るくなるような柄。
紅型は、四季折々の柄が
一緒に描かれていたり
ギュっとたくさんの絵が
詰め込まれているのに、
見た目になぜか
ゴチャゴチャ感がなく
美しさを感じる。
いつの間にか魅せられて
見入ってしまうそんな不思議な柄。
南国独特の神秘的な魅力を持っています。
沖縄で生み出される琉球紅型は、
南国ならではの
色とりどりで華やかな染め物です。
色調は原色がメインカラーのものが多く、
それが南国の明るい太陽の下で、
オシャレに 美しく感じられます。
昔は 「王族や士族などの高い身分の
女性だけが着用したもので、
身分によって
着られる色も決まっていました。
最近では、紅型の衣服が見られるのは、
成人式や結婚式ぐらいですが、
琉球舞踊では欠かせない衣装なんです。
空や海、山や草木の色など
沖縄の強く彩り鮮やかな自然を
表現していて
ついつい魅入ってしまいますよ!
「紅型」の染料と技法
染料は顔料のほか、
フクギ、シャリンバイ、ガジュマル、
琉球藍、ウコン、ヤマモモなどの
植物染料、
コチニールという虫を使った
染料などが使われ手染めします 。
技法は、型を使って染める
型附け(かたちき(型染め))と
いわばフリーハンドで模様を描いていく
糊引き(ぬいびち(筒描き(つつがき)
そして、琉球藍の藍色の濃淡で染める
藍型(えーがた)とがあります。
中国の技法、京友禅の手法も
取り入れられた沖縄で唯一の染め物です。
沖縄に王朝があった時代、
紅型は王族、貴族の婦人など
上流階級の女性のみ
身に付けることができる衣装でした。
衣服(琉装)と同時に
舞踊の衣装としても使われていました。
華やかとともに、どこか気品があるのは、
こうした歴史的な経緯があって
醸し出されるているのかもしれません。
紅型の語源と特徴
紅型の語源は、
はっきりとしていないそうですが、
紅型(びんがた)と
言われはじめたのは明治以降で、
紅型の漢字表記が
広まったのは昭和になってからのようです。
他の伝統的な染色物との違いは、
紅型は染料として
主に顔料で色をつけています。
顔料は、水にとけない不溶性で、
発色は良いものの、染まりづらい。
太陽の光に対してとても強く、
耐光性は、良いです。
沖縄の強い太陽光線を浴びても
色が褪せにくいという特徴があります。
この他には、紅型は柄の季節感が
あまりないものがほとんどです。
これは、沖縄自体が亜熱帯気候で、
本土みたいな四季の変化が
あまり感じられないのが
その理由だと思われます。
また、古典紅型に沖縄にはないはずの
草花や 鳳凰や龍、雪輪、鶴など、
沖縄的でない柄があるのは、
中国や日本本土に影響されたためだと
言われています。
黄色の色が高い身分の色として、
使われたのも中国の影響と
考えられています。
紅型の独特で激しい色使いは、
日差しが強い沖縄の風景の色合いを
表現していると言えそうです。
最近の紅型は、
伝統的な定番模様のほか、
沖縄の貝や海藻、魚など、
生活の中にある身近なものも
使われています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
沖縄の伝統工芸の
染め物「琉球紅型」について
特徴や魅力などを紹介しました。
お土産物屋さんでは
紅型模様のバックなど
いろいろな紅型模様のお土産が
あることに気付くと思います。。
伝統的な技法を
使った優れた作品も素晴らしいのですが、
斬新的なアイデアで
さまざまな物にその技法を
アレンジしている作品も
たくさん生れていて、
バラエティー豊かになっています。
見ているだけでも
楽しいですよ♪
知れば知るほど
沖縄っておもしろい☆
って思いませんか?
最後までご覧いただき
ありがとうございました。